骨粗鬆症
骨粗鬆症の予防と検査
当院で骨密度検査を行っています。気になる方は診察の際や受付でご相談ください。
簡単なレントゲン検査・尿検査・血液検査で、すぐに結果をお知らせできます。
更年期の方や背中や腰に違和感のある方は是非一度検査を受けてみてください。
特に閉経期の方はカルシウムを取ることを忘れず、運動を行って、時々は骨密度を測定し、骨折の不安などとりのぞいておきましょう。
加齢で背が低くなった場合や、腰が曲がったなと感じる場合も注意が必要です。
年を重ねるごとに、骨折は「寝たきり」を連想してしまいがちです。
最近では骨の量を増やすための良いお薬もでてきています。運動や栄養とともに治療も一緒に考えていきましょう。
骨粗鬆症の治療
加齢に伴う骨量の減少はもちろん、更年期の身体機能の変化としての骨量減少にも注目して治療します。骨は全身を支え身体を動かすために基本となる器官で、強さを保つために絶えず古い骨は吸収され、その後に新しい骨が作られています。
正常な女性の骨量は20歳代の半ばまで増加しますが、30歳代の後半からは減り始め、閉経後の約10年間には特に急速に減少します。
この閉経後の骨量の減少には、エストロゲンの低下・欠乏が深く関連しており、骨の作られる量と吸収される量のバランスがマイナスに傾いてしまうためなのです。
骨量が一定のレベル以下に減少した状態が骨粗鬆症で、骨はもろくなり、骨折を起こす危険性が高くなります。
最近では月1回の服用で骨量を増し、骨折リスクを減少する薬や、骨量を増すと同時に乳がんの予防ができる薬が開発され、多く処方されています。
当院では体骨折のない閉経後骨粗鬆症(65歳以下)の方には、長期投与に有利なSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)が選択され、活性型ビタミンD製剤を併用します。
65歳以上の方や椎体骨折のある閉経後骨粗鬆症や大腿骨近位部骨折を起こされた方では、SERMよりも骨吸収抑制効果が強いビスホスホネート製剤を選択致します。高齢者や多発性椎体骨折例には活性型ビタミンD製剤を併用します。ビスホスホネート製剤は月1回の服用で済むタイプを多く使用しております。